波乱万丈の中国2008を振り返って
年の瀬ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
中国は春節がメインですから、元旦は盛り上がりません。世間的にも年越しの雰囲気はまだまだ。クリスマスは商人が一山当てようと盛り上げますが、元旦はテーマが春節と被るのと、間隔が狭いことが相まって、イマイチ盛り上げようがないみたいです。
そんな訳で、我が家も年越しの「雰囲気」はゼロ。でも、一応年越しなので、ブログぐらい綴っておくかな、と筆(キーボード?)を取った次第です。
それにしても、世間的には2008年は「散々な」年でしたね。日本も派遣切りが大きなニュースになっているみたいで。こんなこというと他人事みたいですが、今更何を騒いでいるんだ、というのが正直な感想。だって、派遣って、こういうときに切るために存在する雇用形態でしょ。派遣雇用が日本経済の各領域に広く拡大した時点で、いつかこのような日が来ることはわかっていたじゃないですか。
で、そのときになったら大騒ぎですか。片腹痛いですね。派遣を切っている大手企業が槍玉に上がっているそうで。人のことを云々する以前に、テレビ番組製作の下請け構造だってひどいじゃないですか。自分たちのことは「棚に上げて」人様については「臆面もなく」正義を語る……人として最悪ですね。
それにしても、マスメディアの行き当たりバッタリ、履き違えた正義感、お涙頂戴センセーショナリズムにはもううんざり。早くネットが既存のマスメディアを凌駕する時が来ることを切に願う。
中国も2008年はいろんなことがありましたね。というか、中国に比べれば、日本の騒ぎなんてお子様ランチなもんですよ。
まずは四川大地震。日本の支援が大きく取り上げられたりなんかして、反日ネット世論に慣れたワタクシとしては、中国ネット世論の急激な親日転換に「吐気」(中国人のみなさん言葉悪くてごめんね)を覚えましたが。
あと、毒ギョーザ事件なんていうのもありましたね。日本人の対中親近感にトドメを刺すことになったあの事件です。あと二三十年ぐらいしたら、「なんてバカなことをしたんだ」と中国の研究者が毒ギョーザ事件について語ってるかもしれません。
毒つながりで毒ミルク事件も。こちらは犠牲者が中国人だったということで、しかも加害者側が大手企業だったということで、おまけに業界全体がほぼ全滅状態だったということでw、大きな問題となりました。
中国毒ミルク事件~アメリカのペットの呪い?メラミンが中国の赤子を襲う
もちろんワタクシも摂取していたことになります。地雷踏んじゃいましたよ。やられたなぁ。
あと、聖火リレー。中国若年層の攘夷運動はすごかったですねぇ。史書に残る出来事でした。義和団を髣髴させてくれます。そしてその発端となったのがチベット問題……
まぁ、北京五輪そのものについては、思っていたより平穏だったかと。開会式の口パク問題とかやらかしちゃいましたけど、大規模なテロが起きなくてなによりでした。
北京オリンピックと言えば裏切られたのが株式投資者。五輪に向けて一山当て込んでいた人も少なくなかったようですが、結果としては右肩下がりで、一気に2000ptを割ってしまいました。中国の株式市場はやっぱり博打場ですね。買わなくてよかった(笑)。3000を割った時点で奥様は買い出動したがってましたけど、許可しませんでしたから。
この他、日本では考えられないようないろいろな事件がありましたが、まぁ、中国ですから。細かいところにツッコミをいれるのはやめて、おおらかに考えたいものです。
世間の話はこれぐらいにしておいて、個人的には、今年は正直な話「イマイチ」な年でした。細かいことは申し上げませんが、あんまりいいことなかったかな。来年はいい年になるといいんだけど。
ん?去年の今頃も同じこと言っていたような気が……orz