中国毒ミルク事件~アメリカのペットの呪い?メラミンが中国の赤子を襲う

去年メラミンが混入された中国原産の小麦を原料とするペットフードがアメリカの多くのペットの命を奪った事件がありましたが、そのときの中国政府の対応を見て、いつか人が犠牲になるんだろうな、と思っていましたが、その時がついに訪れてしまいました。

最悪です。犠牲者は「赤ちゃん」ですよ。四川大地震の際、「カルマかもしれない」と発言して中国愛国主義者に叩かれたアメリカの女優がいましたが、不謹慎ながら?なんとなくそれを「連想」してしまいました。

しかも事件を引き起こしたのは大手メーカー。3月にはメーカーに苦情が寄せられ、6月には当局に「通報」されているにもかかわらず、オリンピックを控えて食品の安全性をアピールする必要から、情報公開が先送りにされた疑惑も上がっています。

問題となった企業にはニュージーランドの企業が出資しており、汚染を確認したため中国の地方当局に対応を依頼したものの、当の地方当局はオリンピックを控えていたためか対応せず。業を煮やしたニュージーランド側は直接中国中央政府と「掛け合った」という話も流れています。

最低

ですね。人として、そして国として。風上には置けません。実際に黄砂や汚染物質が飛来してきてますしw。ちなみに隠ぺい工作を図ったのは企業も同じ。

中国では金を出せば検索結果から好ましくない情報を削除してもらえるそうです。やはりGoogleを使うべきですね。百度は銭ゲバです。このような企業に天下を取らせてはなりません。

ちなみにCMに出演していた芸能人バッシングが始まっているそうですが、

そういう本質から外れたことで騒いでいる場合ではないと思うのですが。何を考えているのでしょうか。

そして、さらにその後の検査で業界最大手企業の粉ミルクまで汚染されていたことが発覚したのですから今中国は大騒ぎです。

さらに事をやっかいなものにしているのが、原料が汚染されていた、という点です。粉ミルクにメラミンを混ぜたのではなく、酪農農家が生乳にメラミンを混ぜていたので、その他乳製品すべてに汚染が及んでしまったのです。

現在のところ、大手では「三元」の一社を除いたすべて汚染が確認されています。中国で圧倒的なシェアを握る、内モンゴルの二大乳業企業「伊利」と「蒙牛」、何かと問題が多い上海(だったよね)の「光明」……中国乳業界のトップ3社総崩れ状態ですから、中国社会に与えた衝撃は相当なものです。

要はこれがスタンダードであったということ。それに尽きます。業界内には外部には口にできない秘密がいろいろあるのはどの国も同じことだと思いますが、中国に比べれば、日本の賞味期限偽装とか産地偽装なんてかわいいものですね。工業用の化学物質を添加してしまうのですから本当に「開いた口がふさがりません」

ちなみに日本には粉ミルクは「輸入」されていないそうですが……

食料加工品の形で汚染物質が流入している可能性は否定できません。そのあたりをはっきりさせていただきたいものです。

参考までにシンガポールは中国産乳製品の輸入禁止に踏み切っています。

原料の生乳が汚染されている、ということは、その汚染は牛乳を原料とするすべての製品に波及することになります。パンとか菓子類には結構牛乳の成分が含まれているものが多いですから、本当に本気で調べだしたらキリがないかもしれませんね。

……なんて他人事みたいなこと言ってますが、中国にいる以上これらの製品を口にしない訳にはいかない訳で、これまでの間、私もメラミン入りの食品を口にしていたことはまず間違いないでしょう。「伊利」「蒙牛」「光明」の乳製品を食べたこともありますし、パンとか結構食べてますから。

覚悟はしていたが、ついに地雷を踏んでしまったか。

※追記(2008/11/12)

その後メラミン禍は乳製品から卵に飛び火し、家畜類総崩れの危険性すら囁かれるところまで来ています。

と、いうことは、ワタクシも結構メラミンを摂取していたことになりそうで、地雷を踏みまくっていた可能性もかなり高いですね。

そんな訳で、日本の皆様ご安心あれ。日本の皆様が摂取している量はワタクシより少ないはずなので、よほどのことがないかぎりは多分健康には問題ないかと思いますw

ただ、お子様やお年寄りの方は注意した方がいいかもしれませんね。

それよりも、農薬の方が危ないかな。

人為的混入の疑いが濃厚らしいですけど。その後どうなりました?ニュースをしっかり追う時間が取れないので把握してません。そういえば、毒ギョーザはどうなった?

おまけですが……

「お約束」ですが「意趣返し」です。毎度のことではありますが……