祭不起

中国語新語

祭不起(jì bu qǐ

日本語訳

(費用がかかりすぎて)先祖を祭ることができない(※解説参照)

単語

解説と補足

先週清明節のための国を挙げた出勤日調整について紹介したが、今年の清明節はインフレの煽りを受け、庶民にとっては懐が痛む墓参りとなったようだ。

墓参りといえばお供え物、というのは日本と同じだが、鮮花の価格が昨年比で50%増しとなり、手痛い出費となっている。仔豚の丸焼きに至っては数百元となり、一般庶民の手を離れてしまった。

また、中国特有の「お供え物」である“冥币”も何気に値上がりしているらしい。

ちなみに“冥币”は死者があの世で使うお金で、減刑のため閻魔大王への賄賂にも使われるwそうだ。燃やすことによってあの世に送金する。送金手数料はマッチ一本と格安だが、環境的にはあまりよろしい方法ではないような気がする。

そんな燃焼系お供え物も近年は多様化しており、別荘、高級車、中には美女wなんてものも出現している。今年はさらにiPhoneやiPadなども出現するなど、相変わらず流行に敏感なようだ。

価格も相当なもので、手の込んだ作りの物は数千元、中には一万元を超える紙製別荘模型も出現するなど、墓場にもバブリーな世相が反映されているようだ。

ちなみに、祭不起という表現は昨年大流行し一般語彙化しつつある“伤不起”を連想させる。“不起”は今後“~不起”型新語として定型化するかもしれない。

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