篱笆女
解説と補足
“篱笆女”の名称は篱笆网という家屋の改修と結婚がメインのソーシャルサイトに由来する。“篱笆”は籬(まがき)のことで、竹や柴などで目を粗く編んだ垣根を指す言葉だが、篱笆网はその名の如く、「家」をテーマにしたサイトである。
“篱笆女”はこのサイトで結婚について語り合う女たちのことをいう。その特徴は自身の条件と比べ要求が高すぎること。要求が高いといえば“拜金女”がその最右翼だが、シンプルに経済力に焦点を合わせている“拜金女”に比べ、“篱笆女”はバラエティに富んでいるところが面白い。
経済力はもちろんだが、中国では福利厚生に直結するものの移転の自由がなく何かと問題になる戸籍も重要視する。変わったところでは視力を要求する女もいるようだ。近視はダメらしい。
日本では一昔前に両親の倒を見なければならない長男を避ける傾向があったが、一人っ子時代に生まれた中国人には親を避ける術がない。その対策として“篱笆女”が考え出した条件が「両親が亡くなっていること」。これはいくらなんでもあんまりでは。