拜金女

中国語新語

拜金女(bàijīn nǚ

日本語訳

拝金主義の女性

解説と補足

日本人から見れば拝金主義のイメージが強い中国人だが、そのような社会的風潮の中にある中国人をして、なお「拝金主義」と言わしめる女性のこと。出処は人気見合いテレビ番組《非诚勿扰》で、その拝金思想と毒舌で一躍時の人となった马诺に付けられたアダ名である。

《非诚勿扰》は中国の有名映画監督冯小刚のコメディ映画から名を取ったものである。この映画は北海道が舞台となったことで北海道旅行ブームを起こし、日本でも知られるようになった。

この番組は24名の女性ゲストが男性応募者についてあれこれと評価するのが売りなのだが、马诺はその過激な拝金主義に基づいた激辛評価が大いにウケて、視聴率にも大いに貢献したようだ。

“宁愿坐在奔驰里哭,也不愿坐在自行车上笑。”(自転車の上で笑うより、ベンツの中で泣くほうがましだ)という結婚観を持つ女性が増えている中国だが、社会的には建前上は否定されている。その一方でこのような拝金思想を全面に押し立てて批判を顧みない马诺の露骨な言動は、道徳を標榜する知識人と貧富格差に喘ぐ底辺層を刺激し社会問題化した。その反響の大きさは当局をして取締に動かせたほどだ。

程度の差こそあれ女性が結婚相手の経済力を重視するのはどの時代、どこの国にも共通するものだが、马诺のようにモデルとはいえ一般人がテレビでその思想を開けっ広げに語るのは、従来の常識から考えれば敷居の高い話である。このような女性が公共の電波に乗り、それがまた人気を呼ぶこと自体、中国社会の変化を物語っているのではないだろうか。

なお、映画《非诚勿扰》については、名セリフを取り上げて解説しているので、興味のある方は別途参照されたい。

新語まとめ

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