洗肺游
解説と補足
中国で大気汚染対策グッズが売れている。健康を気にするだけの余裕がある中間層が増えているのもその一因であるが、消費意欲旺盛で、マーケティングの標的となるこの層を狙うのは、何も先に紹介した業界ばかりではない。
中でも積極的に動いているのは旅行業界である。「スモッグから離れて肺をキレイにしよう」と、環境に優れた地域への旅行を売り込んでいるのだ。
このような旅行を“洗肺游”という。“洗肺”は胃洗浄を指す“洗胃”をもじったものだ。露骨な表現だが、インパクトは抜群である。
“洗肺游”と銘打たれる旅行先で人気を呼んでいるのは、国内ならば、南は海南島や雲南、桂林、北は白頭山である。海外ならば、プーケットやバリ島、モルジブ、モーリシャス、済州島などが人気だ。
もっとも、これらの旅行地は、元々中国人の旅行先として人気だったもので、新たに開発されたものではない。スモッグは単にこれらの旅行先を売り込むネタにすぎないようだ。