酱油课

中国語新語

酱油课(jiàngyóu kè

日本語訳

出席しなくても容易に単位を取ることができる科目

単語

解説と補足

一般に日本のメディアでは中国の大学生はよく勉強すると伝えられているが、中国の大学も日本と同様に、つまらなく、役に立つとも思えない授業がたくさんあり、ラクに必要単位を満たす方法が一つの学問になっている。

そんな学生たちが殺到するのが“酱油课”である。“酱油课”とは、出席を取らず、試験も簡単で、容易に単位を取ることができる科目のことをいう。

ではなぜ“酱油”なのか。

4年ほど前、“打酱油”という流行語が生まれた。本来は単に「(ばら売りの)醤油を買う」という意味なのだが、当時中国で大騒動となった「わいせつ写真流出事件」の際ブレークした言葉だ。

中華圏の複数のトップスターのわいせつ写真が流出したこの事件について、街頭でメディアに感想を求められた一通行人が“关我鸟事,我出来买酱油的。”(俺には関係ない、俺は醤油を買いに来ただけだ。)と答えたのがネットで大流行し、その後特に政治的に敏感な話題に対するコメントでこの表現が多用されるようになった。

以来“酱油”はここから派生した語義を持つようになり、“酱油课”という表現もそのうちの一つと考えても良いかもしれない。