月光族
解説と補足
“月光”を「月の光」と読んではいけない。それでは月光仮面なってしまう。中国語の“光”には「何一つ残っていない」の意味があり、“月光”で毎月収入を使いきってしまうことをいう。
一般にはそこそこの収入があるにも関わらず、浪費が過ぎて貯蓄できない人を指す場合が多く、収入が極端に少なく貯蓄する余裕がない底辺層をいうことは少ない。
高度成長期にある中国経済の将来を楽観視し、将来の収入に自信を持つ20代から30代のホワイトカラー層に顕著に見られる。高給取りだが仕事のストレスも大きく、消費することでストレスを発散したり、面子を満たすためにブランド物で身を固めたり、交友関係の維持のために多額の交友費を要したりするケースが多いようだ。
この他、高額の住宅ローン負担のため貯蓄できないようなケースもある。もちろん、実際にはこれらの要因が重層的に作用して“月光”状態に陥る者が多いのだろう。