乌龙指

中国語新語

乌龙指(wūlóng zhǐ

日本語訳

指絡みの操作ミスによって損失を被ること(※解説参照)

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解説と補足

中国語で“乌龙”と言えば、一般にはウーロン茶を指す。ウーロン茶が“乌龙茶”と言われる由来にはいくつかの説があるが、その多くにおいて共通しているのが「色」である。“乌”は「黒色」を意味するのだ。

もっとも、“乌龙指”は色とは特別なんら関係はない。“乌龙指”の由来は“乌龙球”である。“乌龙球”とはサッカーの「オウンゴール」(サッカーなどで自陣のゴールに誤ってボールを入れて失点してしまうこと)のことで、広東語の“乌龙”が英語の“own goal”の音に近く、また広東語の“乌龙”には「とりまちがう」の意味があることから、香港メディアがオウンゴールを“乌龙”と訳したのに始まる。

“乌龙指”はこれを借りて作られた新語である。指絡みのミス、例えばボタンの押し間違えなどをいう。

“乌龙指”がもっとも多用されるのが金融取引の操作ミスによる巨額損失事件である。例えば2005年12月8日の「ジェイコム株大量誤発注事件」。みずほ証券の担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力したあの事件である。最近では2013年8月16日の「8·16光大证券乌龙指事件」。プログラムミスのため巨額の買い注文が発生し、当日の証券相場が乱高下、当事者の光大証券が巨額の損失を出したのは言うまでもなく、政府が株式市場の救済を始めたと勘違いした一般投資家が後追いし、大きな損失を被った。

損失を被った者が光大証券に損失補填を求めて訴訟に出るという話もあり、まだその余震が続いている。

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Time:
2013-09-06