最強の中国語電子辞書決定戦2009「ワードタンクV923 VS エクスワードXD-GF7350」 +初心者向けNo.1決定戦「V823 VS XD-GS7300 VS パピルスPW-LT220」

おなじみ……と言ってもせいぜい一年に一回ですが、今年もまた作りました。中国語電子辞書比較レポート。今年は上位機種版と標準機種版の二本立てです!

2009年はキヤノンも上級・標準の二本立てになったので、比較はしやすくなりました。カシオはずっと二本立て、シャープは標準機種仕様一本でしたから。

では、上位機種から。

上位機種版

比較レポート::最強の中国語電子辞書はどれだ……キヤノン ワードタンクV923 VS カシオ エクスワードXD-GF7350

まぁこんな検証をしなくても、キヤノンが勝つのはわかっているのですが……そんなことを言い出したら何もできませんからね。縁起物(笑)ということで。

でも、2009年版ではカシオが予想外(失礼)にがんばってくれたので、比較のし甲斐はありました。9項目のうち過半数を占める5項目ではカシオが優勢勝ちしてますから。

ただ、重要項目でキヤノンに押されているので、総合点ではまだ結構差がありますが、それでも2008年に比べればハナマルものです。

標準機種版

比較レポート::初心者向け最高の中国語電子辞書はどれだ……キヤノン ワードタンクV823 VS カシオ エクスワードXD-SF7300 VS シャープパピルスPW-LT220

こちらは標準機種分のレポートです。標準機種の比較は各社の意地がぶつかる上位機種に比べ面白みに欠けますが、シャープも入って三つ巴になってるので微妙な味付けになってます。また、実際には需要が多そうな帯域ですから、意味は結構あるんじゃないかと思いますが。

で、結果的にはキヤノンが圧勝でしたが。2008年度を彷彿させる圧勝でしたね。上位機種ではカシオが頑張ってくれたんですけど。標準機種のエクスワード2009年版はシャープパピルスの2008年版にすら及ばない(パピルスの中国語モデルは2009未発売)、寂しい仕様となってしまいました。

エクスワードの標準機種は、各言語共通のプラットフォーム&コンテンツに中国語モデル用の、最低限のコンテンツを追加したような感じ。例えるならば面とスープは共通で、具が中国語、という感じですか。

個人的には、「売れるのか、これで」、というのが率直な感想。だって、キヤノンとの差があまりにも大きすぎ。目も当てられない散々たる格差がついてますから。

まぁ、逆にキヤノンワードタンクは標準機種のコンテンツが豊富な分、上位機種と標準機種間の格差がかなり縮まっちゃっているんですけど。標準機種をこのレベルの仕様にするのならば、上位機種にはもう少しコンテンツを追加しないと売れないのでは……と心配してしまいます。

次世代バージョンがどのような展開になるのか気になるところです。ちょっと気が早いけど。