替罪猪

中国語新語

替罪猪(tìzuìzhū

日本語訳

スケープ・ピッグ(※解説参照)

単語

解説と補足

2011年の中国。政府は利率の引き上げなどの手を尽くしているが、インフレ傾向はとどまることを知らない。

ここ数ヶ月の物価上昇で注目を集めているのが豚肉である。中華料理に欠かせない食材なので、庶民は豚肉価格の変動に敏感である。また、中国の物価統計に占める豚肉価格の割合が2.4%と比重が大きいことも注目を集める要因となっている。

中国の豚肉市場は「価格高騰→養豚投資急増→供給過多→価格暴落→養豚投資激減→需給逼迫→価格高騰」という変動パターンがあり、今年の上半期はちょうど需給逼迫から価格高騰のフレーズに位置している。

今回の豚肉価格上昇は前回(2007年)ほど深刻ではなく、現在の物価上昇においては豚肉価格よりも深刻なものもあるのだが、庶民に近い存在のためか、何かと豚肉にばかり注目が集まっている。

そんな過剰に濡れ衣を着せられるブタたちの姿を読んだ新語が“替罪猪”、言うまでもなく「スケープゴート」こと“替罪羊”をもじった表現である。

新語まとめ

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