剩女

中国語新語

剩女(shèng nǚ

日本語訳

負け犬(結婚適齢期に達しているにもかかわらず結婚していない女性)

単語

解説と補足

日本では価値観と社会の変化に伴って、結婚適齢期を過ぎているにも関わらず独身を続ける女性が増えているが、これは中国でも同様である。

中国でこのような現象が出現している原因は、日本と共通するところもあれば、異なるところもある。中国では元々共働きがスタンダードなのだが、市場経済化の下で高学歴高収入の女性が増えてきている反面、男性の条件の方が高いことを理想とする観念が強く残っていることもあり、その理想と合致する結婚相手が見つからない女性が増えている。

それで、ちょうど今70年代生まれの最後の世代も結婚適齢期に達しており、70年代生まれで未婚の女性を“剩女”と呼ぶようになっている。

日本では数年前にベストセラーとなった『負け犬の遠吠え』の影響を受けて、未婚30代女性を指して「負け犬」と呼ぶようになったが、“剩女”にも「余りものの女」というネガティブな語感がつきまとう。是非はともかく、これが東アジア世界の女性観なのかもしれない。

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Time:
2007-10-12 Last modified: 2012-05-03