急婚族

中国語新語

急婚族(jíhūnzú

日本語訳

結婚を急ぐ女子大生

解説と補足

1997年のアジア危機対策として採用された大学入学枠拡大政策の結果大学生が激増、かつては大卒=エリートだった「金の卵」も、昨今は就職大氷河期時代となり、大卒の価値が暴落している。女性の社会進出が進んでいると言われる中国ではあるが、女子大生への就職差別は隠然と存在しており、これが女子大生の就職を更に厳しいものとしている。

そして改革開放世代である80年生まれ世代が大学を卒業する時代を迎えた今、「さっさと経済力のあるダンナを見つけてラクしよう」という新手の女子大生が出現している。このような女子大生をさして“急婚族”という。

いわゆる玉の輿狙いである。そのままセレブ暮らしをしてもよし、旦那のコネで就職してもよし。就活に苦しむ就活女子にとっては夢のような話であろう。

そして“急婚”に成功した者は“毕婚族”と呼ばれる。卒業と同時に結婚する者である。中国の大学は日本のそれと異なり、在学中の結婚を認めないので、卒業を待って結婚するのだ。

もっとも、“急婚”は現実にはかなり難しい。相手の要件を下げれば敷居はずっと低くなるが、当人にとっては一生を託す大きなギャンブルでもあるので、安易に安売りする者は多くはないのでは、と思われる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Time:
2007-01-27 Last modified: 2012-12-04