火箭官员

中国語新語

火箭官员(huǒjiǎn guānyuán

日本語訳

猛スピードで出世する役人

単語

解説と補足

“火箭”は「ロケット」のことで、直訳すると「ロケット役人」である。もちろんこれは喩えであり、航空局の職員や宇宙飛行士ではない。その意味するところは出世が異常に早い役人のことである。ロケットはその上昇速度を喩えたもので、早々と抜擢されていくことから“火箭提拔”ということもある。

役所側の釈明では「有能であるため抜擢された」とされているが、このような釈明を信じる向きはほとんどない。“火箭官员”が高級官吏や有力者の父母をもっているからだ。

その因果関係があまりにもわかりやすいので、メディアの格好のターゲットとなっている。はじめはシラを切っていた政府も、世論に屈して「ロケット役人」を格下げしたり、当人が自発的に降格を申し出たりする現象が発生している。

メディアで叩かれるのは主に地方の役人だが、中央政府の指導者階級の子弟にも同様の現象が存在する。もっとも、中央レベルの話はタブーであるようで、配信された記事が削除されたりしているようだ。

日本でも世襲議員が槍玉に上がることがあるが、なんだかんだ言って選挙という民意の洗礼を受けているという絶対的な正当性を持っている。一方の「ロケット役人」は、もちろん選挙で選抜された訳ではなく、批判を受けると反論が難しい。

中国政府系のメディアが日本批判を行う場合、よく話題に上るのがこの世襲議員なのだが、中国も現政権が誕生してから60余年、政治的動乱期であった文革時代が終了してから30余年を経ており、人のことを笑えなくなってきているようだ。

2012年、奇しくも日中韓東アジア3カ国の指導者がすべて政治家一族出身となったのは、東アジアの政治文化を反映しているのだろうか。

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Time:
2013-06-23 Last modified: 2013-06-23