灰色技能

解説と補足

高度成長を続けているにもかかわらず大氷河期の真っ只中にある中国大卒就職戦線。新卒なのに就業経験を要求されるなど、日本のそれとは一味違う展開を見せている。

中でも注目を集めているのが“灰色技能”である。グレーが善悪のはっきりしないエリアを喩えて使われるのは世界共通のようだが、中国の“灰色技能”は酒、カラオケ、マージャン等の接待技能をさすものである。

ビジネスにおいて日本以上に人間関係が重視される中国。接待は関係構築に欠かせないもので、接待専門の部門が存在するほどである。となれば接待に必要になる技能に長ける人材は企業にとって貴重な存在であり、新卒生にそれを求める企業が出現しているようだ。

学生の中にはこれにいち早く応え、在学時から“灰色技能”のスキルアップに励む者もいる。まぁ単にそのような遊び事が好きなだけなのかもしれないが。