红领
解説と補足
中国語では「ホワイトカラー」は“白领”、「ブルーカラー」は“蓝领”という。そしてそこから派生して“金领”(エリートビジネスパーソン)などの新語が生まれてきたが、この“~领”シリーズに新たな仲間が加わった。それが“红领”である。
現在中国で政権を執っているのはご存知の通り泣く子も黙る中国共産党だが、そのシンボルカラーは赤である。だから“红领”で「公務員」なのだ。シンプルでストレートな表現である。
この新語が注目を集めるのは、昨今の公務員ブームによるところも大きいのだろう。かつて人気を誇った外資系“白领”が凋落を始める一方、安定且つ福利が充実している公務員試験が空前の競争倍率となっている。
また、公務員に準じる職として国営企業がブームになるなど、改革開放30年にして揺り戻しが起きている。これぞまさに“三十年河东,三十年河西”であろう。