光盘行动
解説と補足
日本各地で行われている「もったいない運動」だが、中国でも同じような活動が繰り広げられている。それが“光盘行动”だ。
“光盘”はふつう光ディスクのことを指すのだが、ここでは“光”(何も残っていない)“盘”(皿)と読む。要は食べ残しをしないということだ。
中国には客を饗す際、量を以って歓迎の意を表す文化があり、食べきれない量を出すのがセオリーとなっている。自宅なら翌日家族で残り物を食べることもできるが、レストランではそうもいかない。レストランの食べ残し対策としては、以前から残飯のお持ち帰りが推奨されているが、接客の場合は面子に関わるのか、普通持ち帰らない。
そんなわけで、中国では毎日大量の食品が破棄されている。これは日本も同じだが、中国の場合は上述のレストランの食べ残しが象徴的であり、これを止めようということで始まったのが“光盘行动”である。折しも習近平新政権が掲げる倹約主義に呼応していることもあり、メディアでは大々的に取り上げられている。
ちなみに中国の誇る?最強の慈善活動家陳光標もこの活動に賛同し、陳光盤に改名すると表明しているw。毎度ながら氏の嗅覚の鋭さとノリの軽さには感心させられる。