房闹

中国語新語

房闹(fáng nào

日本語訳

ディベロッパーが自身の購入価格より低い価格でマンションを売りだしたことに不満を抱き、返品かもしくは差額の補償を求めて集団でディベロッパーへ抗議活動すること。

単語

解説と補足

バブルを謳歌してきた中国の不動産市場が、今、転換期を迎えている。政府の購入制限などの政策的締め付けによって、右肩上がりだった不動産価格が、ついに下降を始めたのだ。

これに不満を抱いているのが、不動産は上がるもの、という不動産神話を信じこんで高値掴みをしたマンション購入者たちだ。日本でもバブル崩壊期に同じような現象が発生したが、大人しく泣き寝入りした日本人とは異なり、中国では一部の高値掴み組がディベロッパーに対してショールームの破壊行為に及ぶなど、強行手段に及んでいる。中国版の「打ちこわし」のようなものであろうか。これがいわゆる“房闹”である。

2008年リーマン・ショックの際も同様の現象が発生し、この時はディベロッパーも差額補填などの処置を取ったが、今回は今のところ契約を盾に強硬な態度を崩していない。

これは2008年当時の世論が高値購入者側についていたのに対して、2011年の世論は購入者に冷たい状態にあるところも影響しているのかもしれない。

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Time:
2011-11-21 Last modified: 2011-11-21