爆表

中国語新語

爆表(bào biǎo

日本語訳

計測の上限を突破して測定不能になること(※解説参照)

単語

解説と補足

先日、ハルピン市で深刻な大気汚染スモッグが発生した。大気汚染の程度を表す指標(AQI)が最悪の状態を示す500を突破し、計測不能に陥ったのだ。

“爆表”とは、計測の上限を突破して測定不能になることをいう。計測器が爆発する訳ではないのだが、汚染があまりにもひどく、本当に計測機器が壊れてしまうこともあるという。今回のスモッグは一部地域で1000に到達したとも言われ、当地のアナウンサーがこれを“爆两次表”と揶揄したのが印象的だった。500のダブルスコアだから「2回」なのだ。

ちなみに“爆表”の言葉の由来はあの『ドラゴンボール』である。相手の戦闘力を計測するスカウターという装置があるのだが、相手の戦闘力が高すぎると自爆してしまう。中国語ではこれを“爆表”といい、これが転じて計測器が振りきれてしまうこと、また能力などが急激に上昇することを言うようになった。AQIが公表されるようになってからは、上限値である500を突破することを“爆表”と言うようになったのだ。

今回のハルピン市のスモッグは、汚染物質が拡散しにくい気象条件に加え、市内のスチーム暖房の提供が始まったことが原因と見られている。秋の収穫後に田畑で籾殻や藁を燃やすこともこの時期の大気汚染の主要因なのだが、今回はまだ本格的な焼却期には至っていないとも言われ、今冬の大気汚染が今から心配される。

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Time:
2013-10-25