北京人口クライシス in北京

「人口」は中国の代名詞ですがw、それがついに北京の飲み込む……というか、埋め尽くす日が迫っているようです。

北京市で人口・資源・環境対策を担当する責任者によると、同市が都市として維持可能な人口上限は1800万人。現在の人口は1633万人にまで達したが、それでもなお毎年40万~50万人のペースで増え続けているという。

あと四年しかないじゃんw

まぁ、その算出方法が「市全体の面積が1万6400平方キロメートルで利用可能な平地面積が6000平方キロメートルであることから、算出された。」という話ですから、わかったようでわからない話ですが。

人が多いのは確かですが、正直な話、郊外に出れば地平線が広がってますよ。杭州のように周囲に山河があったりして、地勢的に拡大できない、という話ではないのです。

公共交通機関さえ追いつけば郊外の土地を活用することは容易です。市内とその周辺地区については一生懸命作ってますけどね。これを“远郊区”と言われる遠い郊外まで伸ばして、快速列車みたいなものを投入すればいいんじゃないんですか……というのは簡単ですけどね。これ以上農地を犠牲にすると人民を食わしていけなくなるところまで来ているらしいですから、なかなかそうはいかないのかもしれません。一歩間違えば土地転がしで稼ごうと「虎視眈々」な各地方に「ドミノ」式に広がって、農地大幅減なんていう話になっちゃうかもしれませんし。いわゆる「パンドラの箱」ですね。

もっとも、北京については、空き地が多いような感じがするので、農地はさして問題にならないのでは、と思うのですが……

北京にとっては水資源問題の方が深刻なのではないでしょうか。北京を取り巻く河北省、そしてその西にある山西省と南に位置する山東省から水を「上納」させることで首都北京の水需要を補っているのですが、そもそも「上納」している省だって水不足ですからね。

最近はそれでも足りないので「南水北調」プロジェクトで長江から水を引っ張ってきてますが、それでも足りないのかな?

広東や上海のように周辺の衛星都市が発展すればいいんですけどね。北京天津の周辺はサッパリです。かつて大地震で「壊滅」的な被害を受けたことで知られる北京東方の唐山ぐらいかな。いい話を聞くのは。

やっぱり西安へ遷都かなぁ。北京の既得権益層から猛烈な「反発」を食らうだろうけど。胡錦濤現政権の次、習近平次期政権?末期ぐらいになったら、もしかしたらそんな話題が出てくるかも。