“哄抢” ~ 「油」と「クジラ肉」を奪い合う人たち

p>“哄抢”という言葉があります。バーゲンセールに殺到するオバハンたちをイメージしていただければ間違いないでしょう。

バーゲンセールに殺到する姿は中国でも拝することができます。特に最近は食料品物価が急騰しており、食用油のセールに人民が殺到して、死亡事故まで発生しています。

これとは別に、日本では見られない“哄抢”もあります。典型的なのが交通事故などで貨物車から崩れだした食品を奪い合うあれ。お魚や卵からなんと食用油まで、路上に落ちたものはワシのものなのです。

で、1月に発生したのがこれ。海に流れ出た油まですくうそうです。

まぁ考えようによっては環境汚染の拡散を防いだ訳ですからこれはこれで良かったのでは。民活ですw

海での“哄抢”と言えば、クジラ肉争奪戦なんかもあります。日頃日本の捕鯨を散々非難している割には、自分たちも鯨肉は嫌いではないようです。

ちなみに中国の日本捕鯨批判は欧米のような環境テロリスト主導ではなく、捕鯨に旧日本軍の残虐性を重ね合わせ、欧米と協調して「極悪」日本を批判することに一種の快感を覚えるところに由来しています。

なにせ日頃は人権云々で批判されっぱなし。「歴史問題」でも「お前の教科書の方が改竄されている」なんて欧米に批判されちゃいますから、捕鯨批判は数少ない第二次世界大戦「連合国」時代を髣髴させる貴重なネタなんですね。

一方で自分たちはフカヒレのためにサメを乱獲(輸入も含む)しているのですから。たいしたものです。