妻の入院とインフルエンザ in中国北京

妻が北京で入院することになってしまいました。

ローカルの病院での入院です。まぁ妻は中国人なので、言葉などの問題はないのですが。

問題は、中国のローカル病院は病人に対して極めて不親切なシステムであること。付き添いがいないと生存が難しいwルールで運営されています。

そんな訳で、ワタクシも付き添っていたのですが、過労に加え、インフルエンザが流行している期間に病院に入り浸りだったために、感染して高熱にうなされることに相成るとは……

それでワタクシも妻が入院する病院で点滴を受けるなど、散々な日々を送っておりました。

ちなみに中国の病院のシステムですが、日本のように最後にお会計、ではなく、先払い方式。例えば、血液検査を受けるには、まずその代金を払わないと血液検査をしてもらえない、という残酷なシステムです。

入院の場合はデポジットでまとまったお金を入れておくので、外来のように会計窓口と検査室を行き来することはありませんが……

このようなシステムなので、会計窓口には長蛇の列が……。高熱にうなされながら並ぶという考えられないようなシステムになってます。

日本では「妻が病気で病院に行くから会社を休みます」なんてことはありえませんが、中国ではやむを得ないんです。中国に来たばかりの日本のお偉いさん、分かってやってください。

ワタクシの場合、唯一の救いは、この病院がメジャーな病院ではなかったこと。たまに「三甲医院」と呼ばれる、中国の一流病院にかかって、信じられないような人の波の中で翻弄される悲惨なBLOG記事を目にすることがありますが、インフルエンザぐらいで、無闇矢鱈に「三甲医院」に行ってはいけません。深刻な医療不信のため、ちょっとした病気でも一流病院に駆け込む中国人が多く、ありえないほど人が多いため、悲惨な目に遭うことになります。

インフルエンザならば「社区医院」と呼ばれる、地域密着型の小型病院でも対応可能で、また人も少ないので、並ばされることもありません。政府も大病院の負担を減らすために「社区医院」の認知に力を入れており、社会的にも徐々に受け入れられているようですが、大病院信仰はそれでもやはり強いようで、人の数は相変わらず半端じゃありません。

ちなみにワタクシが通った病院は「二甲医院」にランクされる、いわゆる中の上レベルの病院でした。ただ、婦人科・小児科専門病院だったためw、ワタクシのような男性患者は非常に少なかったのですが……

そのために男子トイレが3階の一箇所にしかなく、点滴を受けながら(点滴室は一階)トイレに行くのが大変でした……