中秋節2014 in北京

今日(日付上は昨日)は中秋節でした。現代日本ではあまり存在感がない節句ですが、中秋節発祥の地である中国では公定の休日になるなど、重要な祝日として扱われます。

“团圆节”という別称もあるように、中秋節は家族とともに過ごすのが伝統的な形なのですが、休日になるのは1日だけなので、春節のように誰も彼も里帰りするということはありません。実家が近ければ帰る、というぐらいでしょうか。

週末と合わせても3連休にしかならないので、遠出は難しいですが、季節的にはちょうど涼しくなり始めた旅行シーズンにあるため、近郊に遊びに出る人も多いようです。加えて10月1日の国慶節の長期休暇もあり、北京の9月は1年で最も渋滞する月となります。

ちなみに中秋節は農暦でカウントするので毎年前後します。例年は国慶節の間近に来ることが多いのですが、今年は9月の上旬ということで、38年来最も早い中秋節であったようです。

それはさておき、中秋節は中国では数少ない休日で、外は人でごった返すため、例年は人混みを避けるため自宅で「寝中節」となるのですが、娘ももうすぐ2歳というところまで来ているので、今年は覚悟を決めて遊園地へ連れて行きました。

まだ小さいので過激なものは無理ですが、メリーゴーランドぐらいなら大丈夫かな、ということで、一緒に馬に乗って回転してきました。案の定いざとなると怖がりましたが、なんとか回り始めると楽しんでいたようです。

それにしても、3分で1人20元(まだ子ども一人では乗れないので2人で40元)というのは結構高いですね。前回遊園地に行ったのがいつなのか記憶にないので相場感がないのですが……

それはさておき、中秋の名月という言葉があるように、中秋節といえばやはり観月で、あと月餅という、日本の月見団子に相当するような中華菓子をいただきます。昔は甘すぎて食べられなかったのですが、ある年砂糖が暴騰してからというもの、甘さが控えめになって、美味しくいただけるようになりました。

ちなみに日本でも中華菓子として月餅が売られています。興味のある方はどうぞ。

今年の中秋節は大気の状態が良好で、美しい月を仰ぐことができて最高でした。近年は大気汚染がひどく、晴れなのにスモッグがかかって星が見えない日も多いのですが。

来年も素晴らしい中秋となることを祈りつつ……