歯医者さんデビュー in北京

足掛けで数えるとかなりの期間中国に居るのですが、中国で歯科病院にかかったことはありませんでした。

最近の人はどうだか知りませんが、私が中国と接し始めた時代(90年代)では、留学生の間で「中国では歯医者にかかってはいけない」と実しやかに語られており、虫歯痛に耐えられず一時帰国して歯の治療を受ける留学生まで存在したものでした。

そんな訳で、私も無意識のうちに中国の歯医者を避けていました。まぁもともと間食しない人間で、中学以降虫歯になったことはないので、行く必要がなかった、というのが本当のところなんですが。

でも、歯の定期健診は必ず日本でしてましたね。中国でも大丈夫、と頭ではわかっているんですが、条件反射のように日本で診てもらっていました。結局のところ人間なんてそんなもんなんでしょう。

で、“开场白”が長くなりましたが、今日、初めて中国で歯科病院に行ってまいりました。別に虫歯というわけではなく、歯のお「掃除」のために。茶渋が歯についてみっともなかったので。しかし警戒心が強いので、かかった所は評判の良い某超有名大学付属病院の歯科“门诊”。歯の掃除なんだけどw

中はこぎれいで、日本人的にも違和感はありませんでした。対応したのは若い医師(たぶん研修医)。「こいつエリートなんだろうな」と思いつつ、歯石を取っていただきました。

ちなみにお医者さんはいかにも真面目そうな若い男性。お勉強に強そうなエリート面してました。

歯石取るだけですから、技術的なものについて云々することはないのですが、日本のように顔にカバーをかけてもらえなかったので、顔面に水や薬品が飛び散ってきました。このような细节への心配りはやはりまだ日本の方が優れているようです。

で、ほどなく歯の掃除は終わったのですが、一部に歯周病が見られる、とかなんとかということで、再診となってしまいました。一週間様子見て、治療するかどうか決めるとのこと。このあたりは大学病院らしい気もします。

ちなみにですが、関連してこんなニュースも。

時代は変わりましたねぇ。今や日本人が中国へ出稼ぎ(笑)に出る時代ですか。10年前にはとても想像できなかった。まぁ技術エリートの話ではありますが。

ところで、日本の歯科医療技術はどの程度のレベルにあるのでしょうか。