清明節 ~ 中国の墓参りで燃やすものは……

日本ではお盆と春分秋分に墓参りする習慣がありますが、中国では春のこの季節が墓参りの季節です。中国の伝統的な節句である「清明節」の時期になると、墓参り客で墓がある寺や公園が賑わい、公園の年間パスが無効になったり、制限されたりします。

中国の公園とかは有料のものが多く、日本で言うところの年間パスみたいなものが発行されているんですが、かき入れ時は制限されちゃいます。昼間は無効とか。露骨。

それはさておき、今日はその清明節。今年から正式に法定休日となりました。清明節は伝統的に旅行の季節でもありますので、旅行業界はプチゴールデンウィークと盛り上がっております。中国は法定の祝日が少ないので、3連休でも新鮮なんです。

で、メインテーマの墓参りですが、中国では「紙銭」と呼ばれる紙ので作ったお金を燃やします。紙銭を焼くと天上に届き、冥界で紙幣として通用するという風習なのですが、最近は紙の車や紙の邸宅、さらには紙株券や紙の女性wまで燃やす人が出てきているようです。

最近の紙銭は本物のお金を模した作りになっているようで、「中国人民銀行」(中国の中央銀行)の部分を「中国民銀行」wとしたり、毛沢東の肖像の部分を閻魔大王にした紙銭なんかもあるようですね。

米ドルやユーロを模したものもあるようで、結構ネタとしておいしいような気がしますが、政府当局は「紙幣偽造」と息巻いて、摘発なんかしてます。

そんなもの取り締まっているヒマがあるのなら、市中に出回っている本当の偽札をどうにかして欲しいものです。

まぁ「子供銀行」の紙幣まで摘発する人たちですから、「中国冥民銀行」も看過できないんでしょうけど……