名副其实的三九天……寒いぞ北京

一九二九不出手;
三九四九冰上走;
五九和六九,河边看杨柳,
七九冻河开,八九雁归来,
九九加一九,耕牛遍地走。

これは≪九九歌≫と呼ばれる中国の民謡みたいなものです。掛け算の「九九」の歌ではありません。冬至から春に至るまでの変化を庶民が謡ったもので、地区によってバージョンは多少異なりますが、中国人なら知らない人はいないでしょう。

ここで言う「九」とは9日間のことで、冬至からの日付を9日毎に区切って数えます。冬至から数えて9日間が「一九」、その次の9日間が「二九」、その次の9日間が「三九」……という風に数えて、10個、すなわち90日の後にはもう田植が始まっているよ、という歌です。

この中で最もよく口上にのぼるのが「三九」。一年の中で最も寒い期間とされるからです。

日本にいた頃は、伝統的な「節気」は実際の気候とずいぶん食い違っているなぁ、と思っていたものですが、北京に来てわかりました。あれは中国北部の気候を読んでいるものだったんですね。北京ではほぼ一致していますから。

前置きが長くなりました。何が言いたかったのかと言うと、今寒いんです。というかここ数日滅法冷え込んでいます。冷え性ではないのですが、それでも手足が冷えてます。それで数えてみたら只今「三九天」真っ只中。どうりで寒いわけだ。