长江7号(ミラクル7号)
今更ながらではございますが、周星馳(チャウ・シンチー)監督の『長江7号』を見ました。
21世紀版「ET」なのかな。もちろん周星馳の作品ですから多分にコメディの要素も入っていますが。というか「ET」自体ほとんど記憶にないんですけど。
面白い、と言われればそんな気もするし、感動する、と言われればそんな感もないわけではありませんが……という感じ、かな。個人的には、周星馳の作風については好きでも嫌いでもないニュートラル。周星馳ファンにはいいんじゃないのかな。
ちなみに邦題の「ミラクル7号」はあんまり良い訳ではないですね。まぁ「長江7号」とそのまま中国語名を使っても、日本人にはそのニュアンスはわからないですし、かといってそのニュアンスを日本語で再現するのは容易なことでもないでしょうし……
ちなみにワタクシが「長江」で真っ先に連想したのが「長江学者」。突出した業績を達成した研究者に与えられる名誉賞みたいなものですが、「漢芯」事件ことDSP(デジタル信号処理装置)チップ偽造事件で摘発された上海交通大学の教授も「長江学者」でしたね。
中国の誇り……であるはずだった漢芯シリーズは1号2号3号と回を重ね、4号ではデュアルコアを謳う世界最先端製品だった……はずたったのですが、その実は他社のCPUに「漢芯」シールをペタペタ貼って生産されていたwなんて話でした。
話がそれちゃいましたが、私が言いたかったことは、中国人にとって「長江」は時として非常に重みのある言葉だということ。なんたって「母なる河」ですから。かといって「富士山1号」と訳すわけにもいきませんから困ったものです。